先日、テレビをつけていたら昭和歌謡曲と令和歌謡曲の違いみたいなテーマで番組をやっていた。

面白そうなのでチャンネルを止めて見ていたら、司会の加藤くんが、このコロナ渦の中、口角泡を飛ばす勢いで興奮して捲くし立てていて微笑ましかった。

自分の琴線に触れるテーマだったのかしら。

昨今の歌謡曲の詩はスキルだけは上がったが、情景が思い浮かぶような想像力をかきたてる名作が無いというステロタイプな構成だったが、まあ実際そうなのだから、そこはしょうがないであろう。

しかし、今更このテーマでやるとしたら、定番中の定番の「木綿のハンカチーフ」を持ってくるのは自重したほうが。

この曲を持ってくるのであれば、出来上がった歌詞を受け取った作曲担当の筒美先生が、こんなメチャクチャな詩にメロディなんか付けられるか!と激怒して、あちこち関係者に連絡を取ったが誰も捕まらず、しょうがなく作り始めたら、あの名曲が出来たとかいうエピソードとかを出して、当時、あの詩がいかに画期的だったかを強調するとか、アンサーソングみたいに男女の立場を逆転させた、都会のOL生活で磨り減っていく女の子に対し、男の子が帰っておいでという、やはり太田裕美の「赤いハイヒール」まで取り上げて欲しいものです。

この手のテーマになると松本隆先生作品が多くなるのは必然として、松本先生といえば外せない聖子ちゃんの曲を扱うのであれば、「小麦色のマーメイド」の、ビートルズで言えば「Hello Goodbye」のような二律背反な詩を取り上げるのも面白いけどね。

マーメイド=人魚が水辺の主人公女子の比喩なのは当然として、人魚なのに小麦色、脚の無い人魚なのに裸足、そして、好きよ、嫌いよ、とかね。

あ、あと、ユッキーナも真っ青の、おそらく日本歌謡曲史上初の縦読みの歌詞である、アグネスチャンの「ポケットいっぱいの秘密」も松本先生です。

なた、草の上

っすり眠ってた

がお、やさしくて

きよってささやいたの

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ひ・み・つ、ないしょにしてね…

当時の松本先生は縦読みなんて意識ではなく、ロックの世界から単身歌謡曲の世界に殴りこみをかけるに際し、このくらいのイタズラはしかけてやろうという思惑ではと想像するのだが、真実はいかに。

昭和歌謡の詩を掘り下げるのであれば、最低限これくらいは。

ねえ。

アッチョンブリケ!

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